• 大島丸

【大島丸代船建造 プロジェクト】第27回

みなさんこんにちは。
キャプテン、先代大島丸といっしょに桟橋も無くなっちゃいましたね。

でも、その手前で桟橋に繋がる連絡橋の建設が進んでいるだろう。
来年2月には全長75mに大型化された新桟橋が岡山から運ばれてくる。

船も桟橋も新しくなると緊張しませんか?

こんなにも贅沢な状況になってよいのかと天に昇る気持ちだから、どうだろうね。

連絡橋から桟橋が架かる角度が変わるんですよね。
潮流の速さがハンパないですから、かなり検討したと聞きました。

実際にやってみないとわからないが、計画どおりだと嬉しいね。

先代大島丸では乗船するときに、船尾からタラップを使っていました。
桟橋でも、アピールポイントがあるんでしょう?

もちろん桟橋にも工夫を施したよ。
既存桟橋には実績の少ない乗船タワーを設置したんだ。
これによりデッキが高くなった代船に、安全に乗船することができる。

新桟橋イメージ図

中央左の櫓形状のものが乗船タワーですね。
確かに見たことがありません、そこからどうやって乗船するんですか?

タワーの二階部分から短いタラップ(渡り板)をかけて、平行に乗船する。

あ、スロープが設置されていますから、車椅子の方でも乗船できますね。

そのとおり、これまで船に乗る機会が少なかった人たちにも、海の素晴らしさを経験して貰いたいんだ。

乗船タワーがあれば、安全度がグッと上がりますもんね。

この乗船タワーには陸電線や給水導線も行えるようにしているよ。

大型化して一本ものとなりましたし、OSHIMAのロゴもカッコいいです。

代船と一緒で色や形状も女性に考えて貰ったから、これまでとは一味違うだろう。

でも、他の港に行ったときはどうするんですか?
潮が高い時は、タラップが急になって乗下船が大変でした。

そうだよね。
瀬戸内海中央部では潮の干満が3.0m以上あるから、都度架け替えが必要だった。
代船にはちゃんとアコモデーションラダー(舷梯)を装備したよ。

一般商船らしくなりましたね。
これで折り畳み式の手すりを立てれば、ロープの手すりより安心感が増します。

左舷側にしかないから、校外では常に左舷付けになっちゃうけどね。
右舷は調査のための観測舷として運用したいという考えだったんだ。
デッキが高くなったから、搭載できた装備品だよ。
1分もかからず、この角度まで下げる事ができる。

航海訓練所練習船のスクリーンが格好良かったんですよねえ。

お任せあれ。

おおー、高専ロゴまで入っています。

このところ性能検査が続いているよ。
ウエイトを載せて、ちゃんと耐えられるかテストしているところだ。

これで、安心して使えますね。

もちろん・・、

搭載人員数9名は遵守します!

よろしい。