• 大島丸

【大島丸代船建造 プロジェクト】第26回

みなさんこんにちは。
先代の大島丸が居なくなりましたし、桟橋も無くなって寂しいです。

長い人生には辛い別れもある。
でも、新しい出会いもあるよね。

そうでした。新大島丸の艤装は進んでいますか?

今は船内で断熱材を貼付けたり、ダクト(通風管)の配管や電線の配線が続々と行われている。

普段見ることができない壁の内部って、こんなに複雑なんですね。
電線が網のように張り巡らされていて、天井が見えません。

一般家庭とは違って、たくさんの機器を動かさなければならないから、そのための用意が大変なんだ。
ダクト(銀色の四角い箱)は入口と出口が離れているから、くねっているのがわかるかな。

真っ直ぐつければいいじゃないですか。
造船ってそういうのを考えるところでしょ。
その方が材料費も浮きますし・・。

そうはいかないよ。
自分の部署が担当している機器だけを優先して設置するわけにはいかないからね。
それに、大島丸は小型だから余裕が少ない。
極めつけにこんな箇所もある。

なんですかこれ?配管がコの字になっちゃってます。

窓なし部屋で真っ暗なのはイヤだろう。構造を強化するためのフレームもあるから、取り回しが大変だ。
防熱も配管も配線も、お互いのことを考えながら造っているんだ。

壁の奥にこんなにもヒミツがあるなんて、勿体ないです。

そうだろう。
だから、学生ホールは天井裏が見えるように、内張を張らない構造を採用している。
先代では見る事ができなかった内部の艤装をしっかりと確認できるぞ。

今から課題が思いやられます。

もちろん今しか確認できない箇所もあるから、しっかり点検していくよ。
エンジンルームやエンジンコントロールルームは、殆ど出来上がっている。

わあ、青色の配電盤がスマートで格好いいですね。
先代とイメージが全然違います。

ブリッジは白色で統一したから、エンジンパートとメリハリが効いて面白いよ。

私が知っている船のカタチになるまでもうすぐですね。