• 大島丸

【大島丸代船建造 プロジェクト】第23回

みなさんこんにちは。
いよいよ船体の全貌が見えてくるんですよね!

レーダーマストと煙突が搭載されると、外観は概ね完成だ。

そのレーダーマストと煙突もアルミ製なのですか?

レーダーマストはアルミを採用している。

おおっ、頑丈そうな柱で支えられていて、観測船としての一面もアピールされているじゃないですか。

マストの両側に風向風速計が備えられていて、本格的だろう。(黄色枠)

レーダースキャナー(アンテナのこと)の基部になるのでしょうか?台座も青色の差し色が効いて素敵です。

代船のテーマカラーだからね。

あれ?片舷だけに赤いライトがついているように見えます。(赤色枠)
赤色は運転不自由船が掲げる灯火で、全周灯2個だと習いましたけど?

確かにそのとおりだ。これはマストが大型化したから、1個のライトで全周360°に渡って照射することができないため、片舷180°ずつ照らすための設えなんだ。
この下部にもう一個設置され、合計4個で運転不自由船の灯火となる。
 
いかん、いかん、話がそれてしまった。
煙突にはアルミではなく、ステンレスを使った。

どうして軽いアルミじゃダメなのですか。

最初はアルミ製を考えていたのだが、三菱造船からステンレス採用をしてはどうかと提案して頂いた。
アルミは熱伝導率が良く融点が低いから、高温の排気が通る煙突には向いていないと判断して、ステンレスを採用することにした。

それぞれにメリット、デメリットがあるのですね。

何事も適材適所だね。
強度を確保したい場所には、ステンレスを採用している。
例えば、ウインドラス(係船機)のホーサードラムやブレーキバンドだね。

塗装されるとわからなくなりますよね。

数年経っても鉄のように錆びてこないから、ハッキリと違いがわかってくるよ。

そうでした。
そうでないと採用した意味がないですよね。