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【大島丸代船建造 プロジェクト】紹介

【大島丸代船建造 プロジェクト】紹介

通称:MNP(MOTUNUI PROJECT)
(モツヌイ:大島に関連のあるハワイの言葉で、大きな島という意味)

Mさん:はじめまして!!
大島商船高専5年生のMです。今回から新しい大島丸の紹介で登場です!!

N船長:皆さんこんにちは。Mさんお久しぶり。

春休みを楽しんでいたところ、いよいよ新しい練習船の工事が始まったと聞きました。

そうだね。3月1日に三菱造船(株)下関造船所で起工式が行われたよ。あいにくの雨だったけど、賑やかな式だったよ。

初めて聞く言葉ですが「起工式」って何ですか?

「起工式」とは大島丸の代船建造工事が安全に行われることを願って、建造開始を告げる一番初めの神聖な儀式だよ。

そうなのですね。続けて出てきたのですが「代船」って何ですか。

現在運航している大島丸は高専になって3代目で、建造から30年になる。
あちこちが老朽化して安全に運航することが難しくなってきた。そこで代わりに新しく練習船を造ることになった。だから「代船」と呼んでいる。
建造にはとてもお金がかかるので、予算確保のために本校だけでなく、全国に5校ある商船学校の同窓会や全日本船舶職員協会の方々にご協力頂いた。

30年ぶりということは大きく変わるのですか?

それはそうだよ。今の大島丸を知っている君たちは驚くだろうね。

すごく気になります…、一体何が変わるのですか?

それは見てのお楽しみ。
とは行かないだろうから、このコラムを使って説明していこう。

ではどんな船になるのですか?コンセプトはあるのでしょうか?

流石は5年生。
文部科学省に建造予算を申請するために、3つのコンセプトを柱に決めた。
まずは君達のような船員を教育するための海技士教育設備、次に海洋を調査研究するための設備、最後に災害発生時に支援船として活動するための設備を搭載することにした。

なるほど。教育だけではないのですね。
でも、今の大島丸の大きさでは難しくないですか?

その通り。だから船を大きくする必要があった。船の大きさは総トン数という単位で比較するが、一般の人たちには馴染みがないだろうから長さと幅で説明しよう。
全長:大島丸(41.0m) 新造船(56.34m) +15m
全幅:大島丸(7.6m)  新造船(10.6m) +3m

随分大きくなりましたね。

完成が楽しみだね。

大きくなることは分かったのですが、私たちの教育設備はどうなるのですか?

一番気になるところだね。では次回に一つ目のコンセプトを紹介しよう。