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「ニホンアワサンゴの海底が見えた」と題して報告会を実施しました

 令和7年3月15日(土)に環境省地家室園地休憩所多目的室にて、本校商船学科千葉元教員により、「ニホンアワサンゴの海底が見えた」と題して報告会が実施されました。周防大島町の地家室地区沖合には、世界最大級のニホンアワサンゴの群生地が確認されていることから、本年度数回にわたり千葉元教員及び関係職員のチームにより最新調査機器を使用して海底地形や水質調査が行われてきました。
 なお、今回の報告会は屋代島さとうみネットワークが、同町の町民に当海域の環境を知ってもらえるよう主催したものです。

発表内容として、以下のとおり報告を行いました。
 ① マルチビーム測深機による海底地形精密調査 
 ② 水中ドローンによる海中状況の目視観測 
 ③ CTDによる水質分析 
 ④ 課題点 
 ⑤ 今後の展開

聴講者からは、以下のコメントが出され、貴重な意見交換が行えました。
 ・3Dで表現された詳細な海底地形が手に取るように分かった。
 ・水中ドローン映像によりニホンアワサンゴの海底での生育状況を見られた。
 ・湧水の有無や影響について、さらなる調査結果が待たれること。
 ・更なる広範囲における調査により繁殖域を明確にしてほしいこと。

 次年度も引き続きの調査を行い、広範囲の海域のアワサンゴの繁殖状況の把握と、そのメカニズムの解明に挑んでいきたいと思います。

発表スライドの表紙(本校の伝馬船に観測機器を設置しての調査状況)

マルチビーム測深機で捉えた3Dによる海底地形の紹介