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2/12,13 企業研修航海

学生は、2月初旬から春休みに入っています。
長い春休みも、大島商船の魅力の一つですよね。

せっかくの長期休暇なんだから、今しかできない体験をして貰いたいね。
それに、ぼやぼやしてると試験を受けて入ってくる新入生に追いつかれてしまうぞ。

春休みといっても、とっても寒いです!
先週から寒波がやってきて、今週は春一番が吹く可能性があるって報道されていました。

そうなんだ。春一番が吹いた後には、また冬型の気圧配置になるから気をつけておいて。
そんななか、企業研修運航のため別府に行ってきたよ。

新日本検定協会の企業研修ですね。
どんな協会なのか、教えてください。

協会の業務としては、船舶で事故が発生した際における損害の検査や、
船舶に積込んだり荷下ろししたりした貨物に関する検査を主としている。
船会社と保険会社や荷主との間で、第三者として客観的な立場で検査や鑑定を行っているんだ。

今回大島丸で研修を行ったのは、どのような方なんですか?

サーベイヤーと呼ばれる検査員が乗船してきた。
新人さんだから、実際に本船の船殻(船の骨格部)構造に触れながら、船舶運航のノウハウを知ってもらうことを目的としているよ。

私たち実習生と一緒で、実際に見て触れてもらうと違いますよね。

そのとおり。
船が事故を起こしたときや、貨物に損害が発生した時の保険料を算出する業務に役立てるからね。

いろんな知識が必要で、大変そうです。

船そのものだけでなく、貨物の種類は多種多様だから幅広い知識が必要だろうね。
甲板部(航海コース)の研修では、当直を見学して気象やログブックの解析を学習して貰った。

別府入港スタンバイ
入港で最も事故が多いウインチの操作訓練

機関部(機関コース)では、推進プラントや配管図の学習を進めて貰った。

運航中の推進プラントチェック
減速機作動状況の確認

別府国際観光港に着岸後も船体構造についての研修を行っていて、
外板展開図と現物(大島丸)を比較しながら損傷箇所の特定研修をしていたよ。

別府の岸壁において、船体構造の確認研修中

2日間とはいえ、盛りだくさんじゃないですか。

そうだね、彼らは社会人らしく真剣に研修に取り組んでいる様子がみてとれた。
鳥羽商船高専の卒業生も居て、積極的に質問していたよ。
往復共に15m/s以上の風が吹いてかなり揺れたけれども、真剣に受講している姿勢は貴君達にも見習って貰いたいところだね。

検定協会の仕事にも興味が出てきました。

たくさんのOBが活躍しているから、進路として選択して貰いたいね。

研修された方には、女性も居たんですよね。

Mさんのように女性が活躍している現場だ。
海事系の学校を卒業した女性の研修生は、練習船の内部のこともよく知っていて、
大島丸の女性専用エリアを褒めてくれていたよ。

私たちにとっても使い勝手の良いスペースですから、自慢できますよね。

別府観光港停泊中の大島丸
研修航海成就後に学校桟橋での集合写真

別府出港時には、昨年卒業した女性航海士がさんふらわあの船上から
手をふって見送ってくれたよ。

みなさん社会で頑張っておられますよね。

Mさんの旅立ちの時までしっかり見守っていくから、安心して実習に臨みなさい。

はい!

さんふらわあむらさきのブリッジ上から
手を振る卒業生