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実習船「すばる」を用いて「海洋教育パイオニアスクールプログラム」が実施されました

9月4日(月)の13~15時に、柳井市の大畠小学校の6年生を対象に、「海洋教育パイオニアスクールプログラム」を実施しました。このプログラムは本校実習船「すばる」による大畠瀬戸での潮流体感や潮流速の計測、港内と沖合の海水の透明度観測などを行うものです。この企画は、公益財団法人「笹川平和財団」の支援により、海洋環境保全活動を行う周防大島町の市民団体「屋代島さとうみネットワーク」が企画主体となり、本校と連携して実施しました。大畠小学校からは児童7名と校長先生と担任教諭、屋代島さとうみネットワーク代表、イベント視察として笹川平和財団海洋政策研究所海洋教育チームの研究員が、乗船しました。

「すばる」によるクルージングの実施計画

参加者は乗船中の安全注意を受けた後、桟橋で透明度観測(直径30cmの白円形板を沈めていき、円形板が見えなくなった所までの深さが透明度)を行いました。その後、大島大橋の下を航行しながら強潮流の様子を間近に観測しました。また、橋の下で船を流し、橋脚間に流される時間を計測し、この橋脚間の幅(約42m)から、潮流の大まかな速力の計算に取り組みました。計算結果は毎時約10kmとなり、これは海上保安庁が発行している大畠瀬戸の潮流予報値にほぼ合致していました。

 その後、大畠の岸沿いに航行し、自分の学校や周囲の地形・街並みさらに島西方での透明度観測を行いました。

プログラム実施時に、強い潮流のはざまで発生する潮目に出会い、ここで多くの流木や発泡スチロール等の漂流ゴミが集積している様子も観察でき、身近にある海について様々な理解を深めて頂けたと思います。最後に練習船「大島丸」の見学会を行いました。

「屋代島さとうみネットワーク」代表からの大畠瀬戸の説明
大畠の地形や街並みの海上からの見学
児童が交代で「すばる」での操船体験
「すばる」クルージング終了後に、練習船「大島丸」の見学

尚、このイベントの様子は山口新聞の「大畠瀬戸の潮流を間近で見て「迫力」大畠小6年生が海洋観測 2023年09月05日 06時00分」

https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/62972 でも紹介されています。