- 大島丸
【大島丸代船建造 プロジェクト】第6回
【大島丸代船建造 プロジェクト】紹介
通称:MNP(MOTUNUI PROJECT)
(モツヌイ:大島に関連のあるハワイの言葉で、大きな島という意味)
学生居住区の秘密
みなさんこんにちは。
学生居住区の居心地がよさそうなので、部屋に籠っちゃいそうです。
それでは困るな。
乗船中は、とにかく触れ合いの時間を増やさないといけないね。
そのための、学生ホールを紹介しよう。
下の3Dでは奥に置いているモニター側が船首方向になる。

近くにできた、オシャレな図書館みたいです。
それに今の船よりも、広がりを感じます。
現大島丸も船の横幅いっぱい使っているけれども、全幅が3.0m広がっているし、船首尾方向にも広げてデコボコを無くしたので、体感的には2倍の広さがあるだろう。
振動防止の柱を意図的に角型にして、掲示板になるように工夫しているのがわかるかな?
授業中よそ見しても、興味のある資料があると、真剣に見てしまいます。
(笑)思うつぼだな。
静かな環境になるよう、主機関から離れた船首側に配置されていますしね。
前回はボンクの向きを聞きました。机の向きにはどんな意図があるのですか。
現大島丸では、黒板に背中を向けての板書や、海図や図面が広げられない机の幅が実習には向いていなかった。
確かに!身体を捻って聞いていました。
海図もハーフチャート(半分の大きさの海図)しか置けなかったですもん。
その両方を解消するために、前を向いて目線が合う授業形式がとれる左舷側机と、海図を広げて実習が行える幅のある右舷側の机とをセパレートで配置している。
椅子の色も良いです。
でも、天井が無いんですけど。
これは練習船ならではの設えだ。
船には、沢山のパイプが配管されているのは知っているだろう。
人間でいうと、血管ですよね。
そうだ。
パイプには清水や温水、油も通っているし、他には電線も敷設されている。
一般商船では、それが天井板で上手く隠されているから見えないんだ。
となれば、君たち実習生には勉強にならないだろう。
配管を見ていると、またよそ見しちゃいそうです。
こらこら。
そうならないよう、面白い実習を考えるよ。
天井からぶら下がっている、四角いものは何でしょうか。
それは照明器具だ。
新大島丸の居住区では照度を確保しながら、調色や調光をそれぞれの部屋の役割に適した光にデザインしてもらった。


確かに図書館でも照明を工夫していました、それは何故なんですか?
今までどおり白熱灯照明を設置して、寝るだけ、食べるだけの場所という考えでは、船内でゆっくり休むには適していないということがわかってきた。
校長先生が長らく取組んできた研究でもある。
そうですよね。真っ白だと寝にくいです。
あ、照明の色が変わりました。
横に置いてあるパッドは、そのためのリモコンなんですね。
学生ホールは勉強や食事、団欒等時間によってその役割が変わってくるからね。
これじゃあ、学生居住区より楽しいかも。