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S5 11/12~14 大島丸実習(神戸)
5年生にとって今回の実習が最後の練習船実習なんですね。
そうだね。
ついこの間入学してきたばかりだったのに、もう最後なんて・・。
私も歳をとるはずだ(笑
彼らは3年次から、新大島丸での実習でしたよね。
新旧の大島丸の違いを知っている貴重な世代です。
さらにフィリピンからMMMA(フィリピン商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy」)の学生も同乗するということですから、楽しみです。
うむ、機関部ではフィリピンの学生と一緒に実習するので、
課題もすべて英語のプリントで統一していたんだよ。
学生は慣れない英語に四苦八苦しながら、なんとか課題をこなしていた。
それは大変な課題じゃないですか。私は無理かも。(汗


MMMAの学生と記念撮影
今回の航海は先月に引き続いて、夜間航行を含んだ神戸行きを敢行してきた。
瀬戸内には日本が誇る立派な橋がたくさんあるんだが、いくつわかるかな?
え~っと西からだと関門大橋、しまなみ海道、瀬戸大橋、明石海峡大橋
あとは、え~っと大島大橋!

大島大橋も立派な橋なんだが、もう一つは鳴門の渦潮で有名な鳴門大橋だよ。
関門海峡、来島海峡、鳴門海峡が日本の三大急潮流として有名なんだ。
きゅうちょうりゅうって何ですか?
学習済みだと思うが、潮流とは潮汐によって生じる海水の水平運動のことだね。
速度・方向は周期的に変化する。
瀬戸内海は特に流れの速い潮流が発生するから、これを急潮流と呼ぶ人もいる。
来島海峡は潮流の流れが速いうえに狭いから、世界でも珍しい交通ルールがある。
それが「順中逆西」と呼ばれる航法だ。
潮流の向きによって通過する水路が変わるから、船舶交通の基本ルールである右側通航から、左側通航になることがあるんだ。
それで、神戸への往航では航路の左側を走っていたんですね。
海峡を通過する時には海面には渦が巻いていました。
そうだろう。
でも、操船は大島大橋下の大畠水道の方が遥かに難しいんだ。
そうですよね!
私は舵がとれな過ぎて悲鳴あげちゃいましたもの。


夕暮れ迫る頃に瀬戸大橋通過
次は瀬戸大橋だね。
神戸往航時は、備讃瀬戸南航路を通航する。
速力制限区域内だから、12ノット以下での航行が義務付けられている。
そうなんですね・・。
おいおい、まさか忘れたとは言わないでくれよ。
いえいえ(大汗、忘れていませんよ。
大島丸は効率運航のため10.5ノットで走っていたから、思い出せなかっただけです。
それならよしとするか。
夕刻や夜間を狙って走ったのは、航行船舶や漁船が多いからなんだ。

最後は明石大橋ですね。
そうだね、明石大橋は地球の丸みを感じるほど長い橋だ。
大都市に近いので、ライトアップも映えています。

朝の明石海峡は、すごく沢山の漁船が出ていました。

我々商船は漁船を避けながら安全に航行を遂行するのが任務だから、
学習になったことだろう。
フィリピンメンバーも楽しめたと、笑顔で帰国していきましたよ。
最後の実習も経験値爆上がりでした。
