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S1 9/25~26 大島丸実習(呉)
Captain後期最初の実習航海は、1年生の呉への航海ですね。
そうだよ。夏休み明けの2日目にもかかわらず、実習を入れた意味がわかるかな?
どうしても長い休みで体がなまっているから、新学期早々に気持ちを引き締めて貰いたいと計画に入れたんだ。
とは言っても、前期に別府に行っただけですから、
船に慣れることが最優先ですよね。
呉では、いつもの大和ミュージアム西側の岸壁に入ったようですね。
そのとおり。
この岸壁は呉の街中まで直ぐなので、上陸する楽しみもあるだろう。
あいにく、大和ミュージアムは改装のため閉館中でしたが、
隣の自衛隊潜水艦の「てつのくじら館」には、みんな行ってきたようでした。

呉は造船所のある町ですし、松山や周辺の島へのフェリーなど
多くの船舶が行き来しているので、中身のある実習になったでしょう。
体感が大事だよね。
フェリーよりも早い速度で入港する高速艇の曳き波で、係船中の大島丸が揺れることがあったから、エネルギーには速力が影響することも理解できただろう。
呉は自衛隊の街でもありますから、自衛艦がたくさんいました。
ふだんは出会わない潜水艦とすれ違いました。

学生による《帽振れ》のあいさつ
こんなに近くで見たことがなかったから、迫力がありました。
ところで今回の実習テーマは、機械にどんどん触って身体で知ろうだ。
デッキ実習では、ブリッジでの操舵はもちろんのこと係船機を反復して使用する
練習をしたから、帰路の入港作業1年生でも実際に操作を行った。
実習は触ってなんぼですもの。
これがテーマパークのアトラクションなら、夢中になるところだよ。

他にも大島丸の部員さんと、別の実習に取組んだんだ。
デッキパートは、船内の甲板倉庫で何かゴソゴソやってましたよね。
実習時に安全靴をむき出しで持ってきてただろう?
はい、せいぜいレジ袋に入れてくる程度でした。
だから、安全靴専用のシューズ袋を製作したんだ。
それは名案です!
その昔は、甲板部の部員さんは甲板長の下に、ストーキー(倉庫番)や
カーペンター(大工)が居たことは知っているだろう。
船舶概論で習いました。
その名残を思い出しながら、シューズ袋を自作して貰ったんだ。
最後の仕上げに、ステンシルで自分のイニシャルを入れて完成だ。

わあ~、いいなあ。
5年生までずっと大事に使うでしょうね。
エンジンパートでは、機関室内で、ひとりづつ発電機インジケーター(表示機)の
取外しと取付を行っていたよ。
これは何だか難しそうです。
緊張している様子が見てとれますもの。

成長ぶりが確証できる実習でしたね。
学生のやる気が、我々船員の活力でもあるんだ。
この気持ちのまま進級して貰いたいね。
任せてください!
私はいつもやる気満々ですよ。