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S2 7/10~11 大島丸実習(大分)

今回の2年生の実習は、前期の最後の実習です。
3年次からのコース選択を意識しながら実習に取り組んで欲しいですね。

その通り、この実習で、航海コースか機関コースにするか、自分に合った道を見極めてほしい。

そうですね!
無事に全員集合して、出航しました!
ちょっとだけですけど、船員の卵的な雰囲気が出てきたんじゃないですか?

これまでのままの意識ではダメだろう。
お客さんとしてではなく、船員として実習に取り組むべきだな。

S2実習始業前の敬礼!
2日目大分住吉岸壁からの出港作業

最初に航海パートを紹介します。
操舵直では、最初こそ緊張して舵を握っていましたが、専攻科生の指導により
回を重ねるごとに落ち着きが見られました。

そうだね、1年生の時のように何をしていいのかわからなくなって目が泳いでいる
学生はいなかったね。

気象観測や、クロスベアリングも実施しました。
練習を重ねることによって、確実に身につけてほしいです。

実航海ではECDIS(電子海図)に頼りがちだが、
基本的な航海術を確実にマスターして欲しいところだ。

落ち着いて見張りもしながらの操舵訓練
井上式三角定規を使ってのクロスベアリング

大分港沖では、出航中のケープサイズ(大型鉱石船)や補油中の船舶を目の当たりにしましたから、かなりの興奮状態でしたよ。

それはいい刺激になったね。
リアルな現場を見てこそ得られる学びもあるからね。

タグボートにより引出し中の巨大船
バンカー(補油)中の内航船

操舵していない裏ワッチでは、ロープワーク実習をしました。
目を閉じても結べるように反復練習ですね。

体で覚えることが、スキル習得の王道だからね。

甲板倉庫内で目隠ししてのボーライン結び

次は、機関パートの実習です。

宜しく頼む。

エンジンルームでは、配管標示の識別調査と発電機の温度・圧力をチェックしました。実際に計器から数値を読み取りましたよ。

温度や圧力は機関の“健康診断”ともいえるから、数値の小さな変化も覚えておく必要があるんだ。

配管の識別調査、赤色は燃料系統

でも、キャプテン・・・今回の実習ではエンジンルームがめちゃくちゃ暑いです。
別府湾の海水温度も29℃まで上昇していました。

梅雨も明けて、ますます厳しい暑さとなったね。
でも、真夏のエンジンルームを体験してこそ過酷な環境を身をもって実感でき、
実務につながる貴重な経験だと言えるだろう。

海水温度でも30℃になる
クーラーの海水の入口温度を確認する実習生

以上が今回の実習内容です。
この暑さでも無事に実習をやり遂げられたのは、
美味しい食事を作ってくれた司厨員さんのおかげです。

美味しい食事は、皆の体力も士気も支えてくれるね。
船員は体が資本だから、もりもり食べてもらいたい。

初日は皿うどんに舌鼓をうつ
2日目は恒例の金曜日カレー

上陸した大分では、実習生たちは有名なラーメンや名物のとり天を食べたり、温泉を楽しんだりしていました。
実習後ですから、これぞリフレッシュですね。

行く先の文化や食を体感することで、船員気分もアゲアゲだろう。

後期の尾道実習での上陸も楽しみですね。

大分上陸の様子

消灯までは皆で談笑し、実習と休憩のメリハリがしっかりとれていました。

そのメリハリが、学びの質を高める秘訣だね。
皆、お疲れさまでした。

上陸時は何時も笑顔で
帰船後は学生ホールで談笑

最後に実習生の感想を一部抜粋して紹介します。
“AISやレーダー等数多くの航海機器があるが、それから必要な数値を読取り、船の安全運航のために尽力するデッキの難しさを改めて感じた”
“操舵では、一年生の時は手元と計器しか見ていなかったが今回は風向、風速、波等を意識し、海面を見て操舵することでオーダーにすぐ応えられるようになりました”             
“機械を始動し圧力などのメモリを読むときは、単位までしっかり読むことが重要なんだと感じました”
“暑い機関室の中でメーターの値を正確に読取ることが難しかった”

率直な意見が体験談らしいね。
次の尾道実習では、もうワンランク難しい実習についてきてくれたまえ。