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8/2 大島丸ドックイン

夏ですねえ。

イベント航海で半袖制服を着用していたから、腕が真っ赤だよ。

ふふン。
まだまだですね。
エンジンルームで働いているエンジニアはこんなものじゃないですよ。
50℃を超えているところもあるんですから。

そうだね。安全運航のために頑張っている機関部の姿には頭が下がるよ。

ところで、前期末テスト中だというのに大島丸がいませんよ?

大島丸不在の桟橋

遊びに行っているわけではないんだ。
1年に一度のスッキリ大作戦に出かけているよ。

スッキリ大作戦?
洗車ならぬ、洗船ですか?

ちょっと違うが、ある意味正解だ。
船は何時も部員さんがキレイに流してくれているだろう。
Mさんちのクルマでも、1年に一回やっていることはないかい?

車検は2年ごとですよね。
あ、1年点検じゃないですか。

そう、船舶は1年に一回入渠(ドックイン)することが常なんだ。
今大島丸は、生まれ故郷の三菱造船下関工場にドックインしているよ。

ドックインしている大島丸
カモノハシの口ばし形状のようなバルバスバウ
(船首部の突起)

お母さんのところに帰ってるんですね。
いっぱい甘えてくればいいのに。


さっきMさんが言っていた車検と同じように、
船では5年に一回の定期検査と2年目か3年目に行う中間検査を受けるようになっているんだ。

大島丸は2回目のドックですよね。
検査でもないのに、どうして陸揚げされているんですか?

ここからがスッキリ作戦だよ。
先日の救命訓練時に桟橋のバーチカルラダー(垂直はしご)を上がってくる時に何か感じなかったかい。

ヌルっとしていました。
!?、大島丸は船底の汚れを取りに行っているんだ!

右舷側の汚れ 西日が直接当たるため汚れやすい
喫水マークが特に汚れているのがわかる

正解。
一般商船では船底の汚れを取ることによって、抵抗を減らして燃料効率を良くしているんだ。
ふだん水面下は見えないから、浮流物と接触して損傷していないかも確認している。

プロペラが磨かれると、ピカピカして如何にも効率良さそうです。
ほんとにスッキリしました。

入渠直後の汚れたプロペラ
磨かれて輝いているプロペラ

航海中は閉鎖しているタンク内もクリーンアップだ。

No.1 F.W.T.(清水タンク)
No.2 DRINK.W.T.(P)(飲料水タンク)

これは清水タンク内ですね。
船首部の1番タンクは深いですねえ。
きれいになって、ポンポン痛くなりませんように。

むう・・。

来週から私たちは夏休みに入りますけれども、また一年間元気に走ってくださいね。