- 教育活動
地震・津波避難訓練を実施しました
本校では、今年度第2回目の防災訓練として、11月10日(月)午後に地震・津波を想定した訓練を実施しました。
本校が所在する周防大島町では、南海トラフ地震に伴う津波が発生した場合、最短で115分後に津波が到達すると予想されており、本校敷地内でも最大で2.1メートルの浸水が想定されています。
今年度は、津波避難計画の大幅な見直しを行ったため、今回は新しい計画に基づく初めての訓練となりました。訓練では、地震から身を守るシェイクアウト訓練、仮避難場所での避難状況報告訓練、そして学外避難場所までの実地訓練を実施しました。
各教室で担任から訓練内容の説明を受けた後、南海トラフを震源とする巨大地震が発生し、強い揺れと津波が起こるという想定で訓練を開始しました。
まず、緊急地震速報(訓練)が発信され、学生は揺れが収まるまで机の下などに避難し、身の安全を確保しました。その後、周防大島沿岸に津波警報が発令され、津波到達まで時間がある想定のもと、仮避難場所である体育館に集合するようアナウンスがありました。
学生は定められた避難経路に従って体育館まで歩いて避難しました。仮避難場所に到着後、点呼を行い、避難開始から13分後には全学生・教職員の避難を確認できました。
避難状況報告訓練の後、久保田学生主事は「専門家の予測では、南海トラフ地震は今後30年以内に80%の確率で発生するとされています。今年中に起こる可能性もあります。本校周辺にも津波が到達しますので、常に避難の心づもりを持っておいてください。」と講評を述べました。
続いて実施した実地訓練には、1年生137名と教職員22名が参加し、避難場所の一つである大島文化センターまで実際に避難しました。本校周辺は、能登半島地震の被災地と同様に、土砂崩れや家屋倒壊、液状化などによって道路が通行不能となる恐れがあるため、避難計画では3つの避難経路を設定しています。
南海トラフ地震による津波発生時、到達までに時間がある場合は、担当教職員が直ちに経路確認を行い、発災から30分以内に使用経路を決定します。今回は、第1経路が工事のため通行できなかったことから、避難場所が同じ大島文化センターとなる第3経路を使用しました。
参加者は学校から大島文化センターまでの避難経路を実際に歩いて確認し、校門を出てから約26分で避難場所に到着しました。
大島文化センターで点呼を行った後、久保田学生主事は「この場所は第1経路及び第3経路の避難場所となっています。放課後や土日など、教職員が不在の時間帯に津波警報が出た場合も、この場所に避難してください。また、自宅や通学経路のハザードマップを事前に確認し、登下校中に災害が発生した場合にも自ら安全を確保できるよう備えてください。」と講評を述べました。 訓練後、参加者には反省点に関するアンケートを実施しました。今回の訓練で得られた課題や改善点を整理し、来年度以降の避難訓練に生かしていきます。

シェイクアウト訓練で机の下に入り身を守っている様子

教室から仮避難場所(体育館)へ避難する様子

実地訓練の様子
