JABEEプログラム
大島商船高等専門学校電子機械工学科・情報工学科4・5年,並びに電子・情報システム工学専攻のカリキュラムで構成している「システムデザイン工学プログラム」が,国際的に通用する技術者育成に適合するものとして,日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定を受けました。
平成26年度から適用されます。
JABEEの目的と概要
JABEEの目的は、『大学や高等専門学校などの高等教育機関で行なわれている教育活動の品質が満足すべきレベルにあること,また,その教育成果が技術者 として活動するために必要な最低限度の知識や能力(Minimum Requirement)の養成に成功していることを認定すること』であるとされています。認定は、非政府団体の日本技術者教育認定機構(JABEE: Japan Accreditation Board for Engineering Education)によって行われます。
本プログラムで養成する技術者像
システムデザイン工学プログラムで養成する技術者は、企業や社会での新しいシステムやものづくりの世界で、設計したり構築をするメンバーとして活躍できる人材です。
現代のものづくり分野では、ユーザの立場を重視した発想と、新しい技術の社会や環境に与える影響を配慮したデザインができる能力が必要とされています。技術者としての確かな倫理観と対応能力を身につけ、ものづくりを通して社会貢献できる人材の育成を実現します。
JABEE対応プログラムの学習・教育到達目標
JABEE対応プログラムの学習・教育到達目標は、1.豊かな教養と責任感、2.工学の基礎知識、3.専門知識を持ちものづくりを完遂する能力、4.コミュニケーション能力、を身につけることをめざした次の10項目からなります。
「システムデザイン工学プログラム」の学習・教育目標
1. 豊かな教養と責任感 |
(1) 歴史・文化・社会・環境などの教養を広く学び、地球的視野を身につける |
(2) 技術者倫理について学び、技術者としての責任を自覚できる |
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2. 工学の基礎知識 |
(3) 数学・自然科学および情報技術の知識を修得し、その知識を専門分野に 応用できる |
3. 専門知識を持ちものづくりを完遂する能力 |
(4) 自らのアイデアを基に実施計画を立案し、自主的、継続的に実行できる |
(5) 基礎的かつ複合的な工学専門知識(設計・システム系、情報・論理系、 材料・バイオ系、力学系、社会技術系の科目群)を修得し、具体的な 工学問題の解決に応用できる |
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(6) 電気・電子・情報・機械分野の基礎知識を修得し、実験、問題分析、 工学的な問題解決に応用できる |
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(7) 複合的視点による問題解決能力と対応能力を身につける |
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4. コミュニケーション能力 |
(8) 日本語による論理的文章の表現力を高め、プレゼンテーションができる |
(9) 英語で表現された文章や技術論文を理解でき、英語による簡単なコミュニ ケーションができる |
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(10) 目標達成のために問題点を討議し、協働で問題解決にあたることができる |
非JABEEプログラムの学習・教育目標
非JABEEプログラムの名称は「電子・情報システム工学プログラム」です。電子・機械・情報などの専門技術分野をより深く修め、資格取得などにも積極的に取組み、専門分野に特化した技術者の育成を実現します。
「電子・情報システム工学プログラム」の教育目標
- 電子・情報システムに関する高度な研究開発ができる実践的開発技術者の育成
- IT教育により、高度なコンピュータ支援能力の育成
- 国際化教育により、語学力や文化的教養の育成
- 福祉と環境も考慮に入れることのできる総合力の育成