主事挨拶
小松寮について
学生寮「小松寮」は、学校敷地内に設置されています。
「小松寮」は教育寮であり、本校内において一つの課外教育施設としての役割を果たしています。また、学生寮は、学校の規律ある管理のもとで教員と寮生会とが互いに連携しながら、寮生に対して快適な日常生活と学習環境を確保しています。
学生寮で生活する学生たちは、日々の生活を共にすることで、同級生や上・下級生との友好関係、互いの協調精神を育てています。また寮生会役員や上級生は、役員活動や寮生活の中で自主性、責任感、指導力を身につけていきます。
このようにして、将来の社会生活で必要な積極的な姿勢の育成を目指しています。
寮務主事からのメッセージ
寮務主事 浅川貴史
皆さんは「寮」と聞いて何を思い浮かべますか。
「通学時間が短くクラブが思う存分できる。」、「恐ろしい先輩がいる。」、「親や兄弟と離れ1人でやっていかなければならない。」などいろいろあると思います。そこで私が寮の仕事をするなか、日頃感じる寮生活の良いところをいくつか挙げてみます。
・ 1つめは、保護者の下を離れて、ひとりで生活することにより『自立心が育まれる』ことです。自宅通学では、保護者の皆様にどれだけ世話になっていても、それが当然であり自覚することは先ずありません。寮でひとりで生活して初めて気づくことも多いはずです。何事も自分でやっていく強い心が養われます。
・ 2つめは、『社会生活の基本が身につく』ことです。寮は、いろいろな年齢・性格の学生が集まり共同生活する場です。自分のことだけをやっていればよいという考えは通用しません。共同生活を維持するため、果たすべきいろいろな役割が与えられます。実社会の縮図となっているので、寮生活が出来ていれば、卒業後の社会生活にもさほどの苦労をせずに入っていけるでしょう。
・ 3つめは、『友人がたくさんできる』機会があることです。寮生は1日中一緒に生活するわけです。共に長く生活する中で、気の合う仲間、尊敬できる先輩などを見つけて下さい。 ただし、少数ですが寮生活で『生活が乱れる』人もいます。これは先に述べた「良いところ」の裏返しと考えられます。
保護者の管理から離れ1人で自由に生活できるということは、楽な方向に流され易いということでもあります。もちろん、そうならないよう、我々教員も精一杯指導いたしますが、結局,寮生活で良い影響を受けるも悪い影響を受けるのも本人次第です。強い心をもって、寮生活を楽しみましょう。