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4月2日付、本校の校長としての辞令を高専機構理事長より受けて以来、2日の着任式、6日の入学式、そして7日の始業式等々校長としての初体験の連続で、実に緊張の毎日が続きました。
何より嬉しかったのは学生緒君ならびに教職員の皆さんの暖かい歓迎でありました。また、本校の歴代校長先生方には、それぞれに個人的な面識もあって親しくご指導を受けてきましたことも誠に心強いことでした。また私は大島商船高等学校63期の卒業生でもあります。卒業して45年後にこの地で校長として職務をさせていただけることに心から感謝している次第であります。今までの経験を生かしながら本校の発展に微力を尽くしたと思っています。
我が国は周囲を海に囲まれた島国でありますが,世界でも突出した工業国でもあります。資源もエネルギーも全く無い我が国がその資源とエネルギーを海上輸送でまかなっていることはあまり知られていません。2006年において考えれば、世界人口は65億人で70億トンの貿易を行っていますので、1人当たり約1.08トンの貿易を行っていることになります。我が国人口は1億2千6百万人の人口で約9.6億トンの貿易を行っていますので平均1人当たり約7.6トンの貿易を行っていることになります。つまり我が国は世界平均の約7倍の貿易を行っていることになります。別の視点で言えば世界の70億トンの貿易のうち9.6億トン、比率で言えば世界貿易の約14%を我が国一国で行っている突出した海運国であります。我が国の海運と工業が如何に深い関係を持っているかご理解いただけると思います。
世界はグローバル経済に入ったと言われています。グローバル化した企業は外国との深い付き合いが必要になります。このとき意思疎通は英語で行われます。企業が英語例えばTOEICを卒業生に求めて来る背景がここにあります。本校は国際色強い学校であります。この特色を考え英語教育にも力を入れていきます。これは国際社会で活躍する日本企業は英語を必須としていることからも、皆さんにとっても必ずや将来有益であると考えています。
本校では各々の専門に関わる授業はもちろんのこと、課外活動にも力を入れ、ヨット部、バスケット、剣道、陸上等々の体育活動での輝かしい成果や、年々腕を挙げてきた吹奏楽部や茶道部など、魅力ある部活も一杯です。高専ロボコン等での全国的な活躍も見逃せません。こうしたクラブ活動、学校行事を通じて、良き師、良き友を求め、一生涯途絶えることのない素晴らしい人間関係を,大島商船高専の中で是非とも見つけ出してください。多くの出会いは多くの考える機会を与えてくれます。これにより人間は成長しますし、社会への適応性も養われることになります。皆さん一人一人が大志を抱いて、人間としてのしっかりとした勉強の成果を身につけることを心から期待しています。
学ぶに当たっての姿勢を最後に付け加えます。昔から学ぶことを「学問をする」と言ってきました。「学び」そして「問う」と分けることが出来ます。人類の築いてきた知的財産を「学ぶ」しかし中々その真意は分らない。それを補うために、我々は「問う」ことが必要になります。学ぶ主体を中心にして考えると「問う」ことによって初めて学びの対象が生き生きとしてきます。楽しさが沸いてきます。是非参考にしてください。
海運界も長い不況の時代を脱して歴史始まって以来の好況の時期を迎えています。製造業も好調です。就職は非常に恵まれた時代を迎えています。安心して多くを学び、社会で活躍する力をここで身につけてくださいますことを願っています。 |
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